棄民(きみん)

棄てられた民。
部屋で、トイレで、自分一人で子供を生んで、その子を置き去りに。
いつの世でも、いつの時代にも、連綿と発生し続けているという。


生んだ女性も、生ませた男性も、生まれてきた子供も、
日本国憲法の枠の外にいるのでしょうか。
国民が、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する、のであれば、
日本国は、国民をして、健康で文化的な最低限度の生活を営ませしむる義務を負う、というわけではないのか?
憲法と言うのは、国の、国民に対するありようを、宣言するものではないのか。


義務教育の社会の時間、私達は何を教わってきたのでしょう?
縄文人とか、聖徳太子とか、徳川家康とか、井上馨とか、、
国会議員の数とか、西岸海洋性気候とか、ゲルマン民族大移動とか、リアス式海岸とか、、、。
で?


本当に、義務教育で必要な、”社会科教育”って、何でしょう?
今の社会の仕組み、行政制度、司法制度、立法制度について、
国民生活がどのように成り立っているのかを、
年齢に応じて、くり返しくり返し教える事、
ちょっとしんどい子でも、なんとか世の中のことが判るようにすることが、
義務教育の”社会科教育”なんちゃうかなあ?


そんなんやるの、めんどくさそうやなあ、
おもんないなあ、、、って、やる方も受ける方も、その通りだと思うけど、
日本国が、国民に義務として課する教育(ていうか、ほんとは国民が受ける権利を有する教育なんだけど)なら、総合的な国益を考えるなら、そう言うめんどくさい事しなあかんちゃうん。
それともあれですか、みんなが自分でもの考える習慣がついたら、困る人(人たち、集団、組織)、いるんですかねえ。


今日の最高速:37.4km/h、平均速度:22.6km/h(ATモード)