村上龍

限り無く透明に近いブルー、から、よく読んでます。
初期の、絶対くすりの幻覚やろ、というようなタッチから、最近の社会観察(洞察?)に富んだ作品まで。
共通するのは、気持ち悪いくらいのエネルギー。
質もさることながら、その息の長さに読者である私は窒息しそうになり、ふと油断すると、彼の構築した、もっともらしい虚構の世界に漂っている自分を発見して、唖然とするのです。
その昔、やくざ映画を観て肩を怒らせ映画館から出てきた観客さながらに、ゴルゴ13さながらに、気を張り詰め、周囲を観察し、最悪のパターンを想定し、瞬時に判断する自分を夢想し、、、。
京都駅で購入した、半島を出よの下巻、のおかげで、茅ヶ崎まではあっという間でした。下巻半ばを過ぎたところで、いよいよ全ての伏線が、一点に集まろうとしています、、、凄いエネルギーやなあ。



晴れ舞台