靖国神社

私の祖父は職業軍人でした。戦地で亡くなったので、”自動的”に靖国神社御神体の”一部”、ということになっているらしいです。でも、生前祖母は「靖国にはいない」といっていたそうです。その子供達も、靖国には特別の感情を持っていないようです。という流れから、わたしたち世代も靖国に対して特に思いはありません。
職業軍人という事は、戦争相手への責任のみならず、道義上部下を死に追いやった責任も同時に有するという事なのでしょうね。徴用されて戦地で亡くなった方と全く同じではないわけです。祖母にはそう言う思いもあったのかもしれません。であるならば、命令系統のさらに上にいた人たちはどうなのでしょうか?
かつて国家神道の中心的役割を果していた靖国神社も、今や一宗教法人です。のはずです。神道の中でも今の靖国のあり方(あたかも国家機関の一部であるかのような)に異義をもっている方はいるのではないでしょうか?それに対して聖教分離を厳密にしないことによって利を受ける団体が靖国神社以外にあるのでしょうか?
すくなくとも、国家を代表する立場にある人間としては、自国の兵隊(のうち”国が”認めた方々)に限った慰霊ではなく、広く一般民衆への慰霊と世界への謝罪を優先させてしかるべきでしょう。この国はいったい何を第一に守るのか。国民よりも軍隊なのか。。